青眼鏡で失礼致します。
あけましておめでとうございます。
2026年もよろしくお願い申し上げます。
さて、氷見である。氷見は「海のある日本のスイス」などと
呼ばれているそうで、そう聞くとアルプスの少女ハイジが
ひみ寒ブリを抱えてスキーでもしているような絵が浮かぶ。
スイスに海はないのだから、もう最初から日本が一枚上手だ。
どうやらこのキャッチコピーには、スイスに
「海だけは譲れません」と言い張る氷見の意地を感じる。
目の前は富山湾の海。向こうにドンと立山連峰が並ぶ。
晴れた朝には、山の雪がキラキラ光って海面に映る。
スイス人もこれを見たら「まあ、悪くないね」と
ビール片手に認めるかもしれない。
だが、そんな山海の絶景を前に、
よからぬことを考え出すのが人間である。腹が減った、と。
富山名物に「弁当忘れても傘忘れるな」という格言がある。
地元民はさらっと言うが、よそ者は耳を疑う。
弁当を諦める覚悟とは何事か。ところが氷見の空は容赦ない。
さっきまで晴天なのにポツリと来て、あっという間に土砂降り。
傘なしで海風に打たれながら思う。
「なるほど、ブリの刺身より先に濡れるか」。
海辺を歩きながら、頭に浮かぶのは氷見の冬グルメだ。
ひみ寒ブリのぶりしゃぶ。あの脂ののった身をくぐらせて、
ポン酢で。あるいは白エビの天ぷら、ホタルイカの酢味噌和え。
カニも忘れちゃいかん。新湊の紅ズワイガニ、
脚を折って身をほじくる快感。お正月なら、かぶら寿司や
べっこうも並ぶ。ブリの紅白と寒天のツヤツヤ、
縁起も良くて腹も満たす。
そんな美味を前に、波音とカモメの声がBGM。
頰を刺す冷たい風が、なぜかブリの脂の甘みを思い出させる。
スイスにない「食えるスイス」がここにあり。
笑えて、腹いっぱいになって、心も温まる。
氷見、今年も行こうじゃないか。
※昨年の暮れ、関東の友人が遊びに来てくれ、
共に氷見を訪れました。写真を撮ってくれたので、
ではそれに文章を少し足して、などと思っていたのです。
折角ですからAIさんにお手伝いいただいて、と、
遊んでいたら、文字だらけ。ですが、それにしてもAIさん、
あんたは凄いと、そんな思いひとしおの私です。
