今現在の妻

 

つい先ほど撮影した妻の写真です。

渡辺さんにはこの台所を通り抜けた所にある

隣の和室にお越しいただきました。

台所で少しだけお話させていただいたことが懐かしいです。

 

妻によると

「あの時日本語はあまりわからなかったけれども

誠の気持ちでうち来られ来られと。でも今考えると

食べ物もあんまり無かったし恥ずかしかったね」

ということでした。

なにぶん演歌好きな台湾出身の人なもので

演歌の歌詞が普通の会話に出てきます。

 

今話しているのは演歌なのか、会話なのか

僕はたまに考えることがあります。

 

娘は渡辺さんの便りを見て、その消印がさいたまアリーナの

近くだなどとわめいておりました。

コンサート好きでひいきにしているアーティストによる

イベントがあると、日本のどこであっても出かけて行きます。

その行動力だけには感心させられます。

 

その際に買ってきたスイーツなどのお土産を食べて

僕は製品づくりのヒントにしたりします。

そういうところでコンフィーに微力な貢献を

果たしているのかなと思ったりしています。

 

長くなりましたが、渡辺さんが僕らに送り届けていただいた

お便り。それは作り話などではなく、

確かに、

深く、

刻みこまれた時が流れたのだという

なによりの証となりました。

 

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