Analogmysterytour

8 de novembro de 2019  · 

気づいてみればかれこれ一年近くオークションへの新規出品をしておりませんが…w

その間もシステム全体の爆音化と同時にカートリッジの改造は日々やってまして、そのうちの一部がこれ。ユニットのダンプ方法、ダンプ箇所、スペーサーの素材、カンチレバーの素材/太さ、ダンパー素材、針先形状、シェルリードの線材、シェルへの取り付け方法の違いなど条件をさまざまに変えることにより音がどう変化するか比較するため、同一モデルで改造を繰り返していました。中でもTechnicsのEPC-U1200は入手しやすく、ノーマルの状態では音が眠いですが改造による音質向上効果も出やすいので、同じく入手が容易なShureのM44系同様、改造方法を少しずつ変えながら試聴したらいつの間にかどんどん増殖…w

ユニットの原型はおそらく東芝(Aurex)のC-210M。これをベースに内部のコイルを変更し、東芝がナガオカと共同開発したウルトラC針やカーボンカンチレバーを採用したのがC-550Mです。このユニットを流用したのがTechnics EPC-U1200、ナガオカDJ-03D、Pioneer PC-X10、Tonar Diabolicで、ハウジングの形状はそれぞれ異なるものの、ユニット形状、端子間の直流抵抗は同じ。ハウジングを取り去ってしまえば針はすべて互換性があります。


無改造の状態からハウジングを取り去ってシェルに直接エポキシ留めするだけでも音は変わります。多くのカートリッジで採用されている樹脂性ハウジングは、音質への影響でいうと良い選択とはいえません。ハウジングのせいで眠い音、にごった音になってしまうからです。ただしユニットのみだとそのままではシェルに取り付けられません。またユニット内部の隙間も音をあいまいにします。したがって、シールドケースからいったんユニットを取り出し、内部をダンプ処理した上で再びケースに入れ、ハウジングの代わりにシェル取り付け用のアダプタを自作することになります。ユニットとアダプタはエポキシ留めしますが、素材として使うのは直径18mmの自作真鍮スペーサーとネジ留め用の真鍮ポストで、そこに鉛玉を組み合わせています。スペーサーは真鍮以外にアルミ、鉛、銅なども試しましたが音質的にはそれぞれ一長一短あり、またユニットとの相性もありました。こちらのユニットに関して言えば現在のところ、個人的には

直接シェルと接する部分に真鍮を使い、一部スポット的に鉛を使用するのがベストなようです。

ここまでやると、針はノーマルそのままでも音は大きく変わり、とても澄んだ音になります。またダンプ効果で爆音で聴いた場合でもハウリングが起きにくくなります。

次に針ですが、カンチレバーの素材による音の違いはありますが、全体の質量による変化と比べれば素材による違いは少ないように思います。

個人的にはアルミパイプで十分です。一度ふと思いついて、竹を細く削って先端にダイヤチップをつけたカンチレバーを作って聴いて

みたことがありますが、これは個性的過ぎて却下しました…w 音の傾向はカンチレバーの質量で大きく変わり、太いカンチレバーでは音も太く、大きくなり、細いカンチレバーだと繊細になります。このへんは好みにもよりますが、個人的にはあまり繊細な音になってしまうと出力も小さく分析的になり、音楽を聴く楽しさが減ってしまうように感じられるので、どちらかといえば太目のカンチレバーの方が好みです。出力が上がる分、針音も大きいですが、実際の音を聴いてみると細めのカンチレバーで繊細な音を拾ってボリュームを上げるよりも、出力信号自体が大きな方がスピーカーの駆動力に差が出るように思えるからです。特に低域の立ち上がりの早さ、明瞭さに差が出ます。

あまり重要視されていないようですが実は大事なのがダンパーです。ダンパーの寿命は意外と短いというのが、これまでいろいろ試してきた中で実感したことです。オークションに出品されているような数十年前に製造されたデッドストックでまともな音がする針はそうそうありません。ダンパーが劣化しているためです。ダンパーが劣化すると、本来の音とはまったく違った音になってしまいますし、「適正針圧」の意味もなくなります。音割れ、高域不足の詰まった音、抑揚のないべちゃっとした音…すべてダンパーの劣化が原因です。ダンパーの素材や状態によって適正針圧も変化するので、モデルごとに定められたメーカー推奨の針圧はダンパーが新品の状態を保っている期間にしか当てはまりません。劣化したダンパーは、硬化した場合なら

ゴム系復活剤で直る場合もあります。また器用な方ならダンパーのみを交換する方法もありますが、そうでなければ針全体を交換する以外にありません。

そして針先形状、こちらも丸、楕円、特殊楕円、マイクロリッジ、シバタなどあり、これまでに行ってきたMCカートリッジの改造、たとえばムク丸針が使われているDenon DL-103のリケース~ムクシバタ化などでは大きな音質向上がありました。しかし一方でMMの改造を進めていく中で一番戸惑ったのがここで、上記のようなプロセスをさまざま試してボディ側の改造を進め音質を確認した結果、針先の形状を変えても出てくる音は費用対効果を考えるとそれほど大きな違いが出ないように感じられるようになってしまいました。もちろん違いはあるのですが、ストレスなく心地よく音楽に浸るという意味では、徹底したダンプ改造で音にあいまいさがなくなったMMカートリッジで聴く場合、接合丸針でも十分…というか、むしろ好ましいような…。

これはシステム全体を以前とは変更したせいなのか、あるいは自分自身の加齢による可聴周波数帯域の変化によるものなのか…正直判断がつきません。はっきりとした確証が得られないものを販売するわけにもいかないので、それが長期に渡り出品をお休みした理由のひとつでもあります。

ノーマルなままでは凡庸なMMカートリッジが果たしてどんなふうに変化しているのか、過去に当方のアイテムをお買い上げいただいた方

ノーマルなままでは凡庸なMMカートリッジが果たしてどんなふうに変化しているのか、過去に当方のアイテムをお買い上げいただいた方でご興味ある方がいれば試聴OKです。詳しくはメッセください。また、こんなことばかりしていていくらなんでも出品をサボり過ぎだったので、改造品以外の通常のヴィンテージ・アイテム含めそろそろ出しますw 出品前に写真撮影した時点でこちらに一通りアップしますので、ご興味あるものがあればお問い合わせ歓迎です。オークションでの取引は手軽でいいのですがトラブルもないわけではないので、事前にやりとりしてご納得いただいてからの方がお互い安心ですからね。

以上、長文になりましたがお付き合いいただいた方ありがとうございました。

 

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以下 コメント

 

 

M44Gの改造にはとても興味があります

私の場合、モノラル針に替えてモノラル盤を聴く程度なのですが

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    Autor

    Analogmysterytour

    Shureのカートリッジには多くのユニークな点がありますが、特にM44の場合、内部コイルの角度が他のMMと違うところが面白いところです。このためシールドケースの角度が盤面に対して平行になっていて、その分カンチレバーが湾曲しています。ハウジングを取り除き、シェルにエポキシ留めするだけでも音は変わります。M44の場合ユニットに角度をつけて接着する必要がないので簡単です。このことはMCで言うとDL-103にも当てはまります。103のマグネットは他のMCと違い、シェルに対して平行に位置しているからです。