
タイトルに、おっ、と思い手に取った本。
パンを題材にした小説はそれだけで
どれどれと読んでみたい気になります。
どれどれと読んでみたい気になります。
作者は女性で会ったことも無い人です。
(当たり前か)
(当たり前か)
最初はその文体になかなか入り込めません。
僕がいつも読んでいる類いの文体ではないので
これがまずつらいです。
これがまずつらいです。
しかし話がパンに及んでくると
あら不思議。
馴染んでくるではありませんか。
あら不思議。
馴染んでくるではありませんか。
ここで物語にどっぷり浸ることが出来
人物に感情移入することが叶いました。
人物に感情移入することが叶いました。
となるとあとは筋の面白さに引っ張られ
一気にいってしまいます。
一気にいってしまいます。
どちらかというとおんなのこ向けの小説だと思いますが、
現役のパン屋さんも読むんですね、って
僕のことでしたか。
現役のパン屋さんも読むんですね、って
僕のことでしたか。
ただ一カ所だけ。
ここはパン屋の激戦地で、最近出来た新しいパン屋も
一週間でつぶれた、という一文がある。
一週間でつぶれた、という一文がある。
ここだけが気になりましたね。
よく出来た小説は本当か嘘か分からないくらい
上手に嘘をつきそれが愉快なものです。
上手に嘘をつきそれが愉快なものです。
誰がどんな商売を企てても、
一週間でやめることはないでしょう。
一週間でやめることはないでしょう。
ましてパン屋がそんなことをするはずは絶対に無い。
(そんなに力んでどうする 笑)
(そんなに力んでどうする 笑)
この短い一文が、小説からあらゆるリアリティーを
削いでしまった。
削いでしまった。
というと、あんたアホかいなというつっこみもありそうですが。
何しろ「うさぎパン」はほのぼのとしたおとぎ話のような
ストーリーなんです。
ストーリーなんです。
プロが何かのヒントを求めたり、獲物を探す目つきで
読むものではありません。
読むものではありません。
だけれども、物書きとあらば
ストーリーにより真実味を与え
まいったよな、と、
言わせてほしいと思うのである。
ストーリーにより真実味を与え
まいったよな、と、
言わせてほしいと思うのである。
そう、半村良の歴史もの小説のように。
しかしまあ、ほんわか小説にある
たった一行に、モノホンのプロが
ムキになってどうする。
たった一行に、モノホンのプロが
ムキになってどうする。
これがせめて
一ヶ月や一年になっていれば
ム、ム、ム、と楽しめたのだがなー、
と椎名調で終わるのである。
一ヶ月や一年になっていれば
ム、ム、ム、と楽しめたのだがなー、
と椎名調で終わるのである。