岡本おさみの世界 | パンが焼き上がるとうさぎさんがやってくるのだ breadconfiblogのブログ

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パンを作る、ただそれだけだけれども、やりたいことやらなければならないことは沢山あります。それをひとつひとつ叶えていこうと思います。本や映画もそのひとつ。うさぎさんを可愛がることは、ボートを漕ぎ出すように僕を押しすすめてくれることなのです。

岡本おさみの世界

岡本おさみ氏の作品で誰もが知るのは
「襟裳岬」だろう。
ああ、あの人ね、
という意味で取り上げただけで
この人の真価は別のところにこそある、
と、僕は思っている。

例えばこの「祭りのあと」

祭りのあと、というのは
賑やかだっただけに、その後の
しーんとした侘びしさと言ったら無い。

その中にこんなフレーズがある。

「日々を慰安が吹き荒れて 帰ってゆける場所がない」

この堕落したやるせなさといったらない。
そしてここ、

「祭りのあとの淋しさは 死んだ女にくれてやろう」

全く驚いてしまって、言葉を失ってしまうのだが
そもそも
祭りのあとの淋しさを、もらうことになった
死んだ女だって、いい迷惑だ。

どうしてくれるといわれても困ってしまうが。

沢山あるなかで、もうひとつ。
「制服」という歌がある。

集団就職で(今はどうなっているのか知りませんが)
上京してきた学生達の歌なのだが
これも、それこそ揶揄の嵐が吹き荒れている。

極めつけはこの箇所。

学生達を見送りながら岡本おさみはこんなことを思うのである。

「僕はこれから大阪へ行くところ 
いちばんきれいだった女の子の顔など思いだし 」

なんとかしてやろう、などという親心など微塵もない。

そうなのである。

(ページあらため )

ここで岡本おさみは変態オヤジだと断定し結論づけるのは
早計なのである。

実は村上春樹の小説にこんな一節がある。
 
「たやすく他人に同情するなんて、下劣な人間のすることだ 」



多分「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」だったと思う。
もしかすると、 村上春樹は岡本おさみの分身ではないのか?

この意味を理解するのに私は20年の月日を要したけれども
今回この文章を作成するにあたり
私のこのテーマは、より掘り下げられ
ひとつの結論を導き出すに至った。

その成果を見ていだだきたいのである。

つまりそれは、こういふことだったのである。


やはりリビドーだったのである。
(画像はキャメロンさんより)