絲山秋子著『逃亡くそたわけ』。

随分前に芥川賞受賞した『沖で待つ』を呼んで以来の作家さん。


軽い気持ちで自殺未遂した「あたし」は精神病院に入院させられ、名古屋出身の「なごやん」と脱走する。

なごやんのボロボロの車での逃亡が始まった。

道中、様々な事がありながら、車は福岡から阿蘇、宮崎へと南に進んでいく。


物語の序盤の舞台である福岡が、まさしく近所だったのと、こてこての方言が面白く、ほぼ一気読みでした。

阿蘇も馴染みの場所で、目に浮かぶので読んでいて楽しかったです。

しかし、この二人はやっちゃいけない事を次々とやってしまう。

物事の判断が付かない精神状態であったとしても、これは読んでて不快な気持ちになりました。


以前読んだ『沖で待つ』でも感じたんだけど、嫌いではない作風なので、本書の続編も読んでみようも思います。

なんとなく津村記久子さんっぽい雰囲気もあるんだよなぁ。