瀬尾まいこ著『掬えば手には』。


勉強も運動の出来も普通の梨木は、相手がなんとなく何を考えているのか分かる。

それが自分のすごいところだと思うことにしていた。


梨木は、とてつもなく乱暴な言葉を吐く店主大竹のオムライス屋でバイトをしているが、新しいバイトは次々に辞めていく。

新しく常盤さんという女性が入ったのだが、黙々と働き、店長や梨木といっさい交わろうとしない。

だが、ある時常盤さんから子どものような声が聞こえてきて、梨木と会話するようになる。

常盤さんから聞こえてくる声の正体は?


みんなそれぞれに傷を抱えているけど、周りの人達の優しさで包みこまれていて、やっぱり瀬尾さんの描く世界はいいなぁと思いました。

優しい気持ちになれる。


おまけの別冊『アフターデイ』では、常盤さんがバイトを辞めてからのその後を、店長の大竹目線で描かれているのも面白かったです。

店長も言葉が乱暴なだけで根は優しいんだよね。


スピン・オフがあっても良さそうだなという気がしました。

できれば作ってほしい!