塩田武士著『存在のすべてを』。
30年前の2児同時誘拐事件。
新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに、被害男児の現在を知る。
誘拐された2児のうち、一人はすぐに見つかったが、もう一人の内田亮の行方は分からないまま、三年後に突然祖父母の家に帰ってくる。
空白の三年間に何があったのか?
門田は刑事が残した捜査ノートを見て、再び取材を始める。
すると、ある写実画家の存在が浮かび上がる。
児童が誘拐されてからの展開はリアル感がありました。
新聞記者の門田が、取材を進めていき、少しずつパズルがハマっていくような感覚でした。
内田亮の空白の三年間の意味が分かった時に、胸がいっぱいになりました。
久しぶりに読み応えのある作品でした。