穂村弘著『満月が欠けているー不治の病・緑内障になって歌人が考えたことー』。


タイトルにあるように、緑内障の歌人のエッセイということで、読んでみました。


穂村さんは、子供の頃から目が弱く、ずっと眼科に通院していたけど、大学で一人暮らしを始めたのをきっかけに通院をやめてしまいます。

そして職場の健康診断で42歳の時に緑内障が発覚します。


朝起きたら目が見えなくなっているのでは?

街で白杖の方をみかけると、自分にも同じ事ができるのだろうか?


著者が感じた不安は、緑内障を宣告された患者さんであれば、みなさんお分かりになるのではないでしょうか。


眼科医との対談もあり、その中で納得した事がありました。

緑内障は眼圧が悪い病気ではなく、視神経が傷むことによる病気。

その結果、視野が欠けてしまう。

本来は視神経を治療すべきだが、現時点では視神経治療の薬がないから、視神経が傷むリスクが高まらないよう眼圧を下げる治療しかない。


とても分かりやすい説明でした。

結局、医師であっても未来は断言できない。

自分が死ぬ時じゃないと治療に成功したかは分からない病気。

なんか、色々と不安になりますが、著者もそうやって生きているのだな…と同病者としてたくさん共感できました。