葉真中顕著『鼓動』。
ホームレスの老女が殺され燃やされた。
犯人草鹿秀郎はもう18年も引きこもった生活を送っていた。
彼は父親も刺し殺したと自供する。
事件を担当する奥貫綾乃と犯人草鹿秀郎目線で交互に物語が進む。
ここで登場する奥貫綾乃は、先日再読した『絶叫』に出てきたので覚えていました。
他の作品にも出てますよね。
いわゆる8050問題を取り上げた小説。
そして、犯人の草鹿と私は同じ時代を生きてる。
今にして思えば、子供がたくさんいたので、現代の子供たちと比べたら、雑に育てられたよね。
それが良かったのが悪かったのかは分からないけど。
引きこもりする側の気持ちは全く分からないけど、草鹿の気持ちが全てならば、辛いだろうと思ったし、絶対に病んでるから病院に行って欲しかった。
結局は、どんな気持ちで生きていくのかって、本人の心の持ちよう一つなんだよな。
やっぱり好きです、葉真中さん。
まだ未読があるので読んでいきたいです。