津村記久子著『浮遊霊ブラジル』。

短編集。

7編集録。

印象に残ったのは…。


「給水塔と亀」

定年を迎えて故郷で暮らすことにした男性。

もう親も亡くなり、一人。

なんだかな、寂しさを感じた。


「地獄」

死んだら地獄にいく。

地獄では、その人物が最も業の深かった時の姿で過ごす。

主人公の女性は、物語消費しすぎ地獄に落ちた。

私もこれだけ本を読んでドラマ見まくってるから、同じ地獄に落ちるかも。

ちなみに、寺地はるなさんが、本書の「地獄」をオススメしてるのだけど、寺地さんも同じ地獄に落ちるかもしれないな笑。


「浮遊霊ブラジル」

海外旅行を楽しみにしてたのに死んでしまい、浮遊霊となった男性。

目的地に行くために、人から人へ乗り移る。


どの物語も津村さんらしかった。

やっぱり独特。