窪美澄著『やめるときも、すこやかなるときも』。

久しぶりに窪美澄さんの本が読みたくて、以前ブロ友さんが読んでいたこちらをチョイスしました。


家具職人の壱晴は、毎年12月になると数日間声が出なくなる。

原因は過去にあったが向き合うことができずにいた。

一方、会社員の桜子は困窮する実家を支え生きてきた。

そんな2人が出会い一夜を過ごし、後日、仕事相手として再会する。


壱晴の過去や桜子の抱えている問題など、2人には乗り越えなくてはいけないものがあって、その抱えているものは重かった。

ただ、誰にでも何かしらあるよね。

壱晴の過去は、ただただせつなかった。

だけど、桜子と出会ったことで救われて本当に良かった。

これまで読んだ窪美澄さんの作品とは少し雰囲気が違う気がしました。

読んだのは文庫本で、あとがきが山本文緒さんでした。

それもまたせつなかった。