村井理子著『家族』。
これは村井さんのご家族を描いた実話です。
父と母、たびたび問題行動をおこす兄と生まれつき心臓に病気を抱えた理子さんの四人家族。
父は兄に冷徹で母を怒ってばかり。
なかなか4人が揃うことはないが、たまに一家団欒となると、父の怒鳴り声が響く。
読みながら感じたのは、このお母さんがちょっと常識をこえた人だなということ。
自分の気持ち優先。
ただ、父と兄の間に立ち、なんとかその場を収めようとする姿は、夫と息子の間に立つ私の姿と重なりました。
お兄さんは、今なら何らかの発達障害として病名がつくのかな?と思う。
あの頃はそんなの何にも分からない時代だったし。
『兄の終い』を読んだ時には、ひどいお兄さんだなと感じたけど、本書でお兄さんの幼少期の状態を知り、今なら必要な支援を受けれただろうにと、不憫に思いました。
私の幼少の頃の残されたおぼろげな記憶と重なり合う部分もあり、複雑な気持ちで読み終えました。
人生って色々あるなぁ。