津村記久子著「ポトスライムの舟」。

芥川賞受賞作。

表題作と「十二月の窓辺」所収。


「ポトスライムの舟」

工場勤務のナガセ29歳。

前職で酷いパワハラにあい、心を病んでしまった。

食べて生活する為だけに黙々と働く日々。

そんなある時、世界一周旅行と自分の年収が同じ163万円で、一年分の勤務時間を世界一周という行為にも換金できると気付く。


ナガセ、働き者だわ。

工場勤務の後、友人ヨシカのカフェを手伝い、内職もしてる。

そう言えば、私も職場にもトリプルワークしてる方がいる。

私には…無理だ真顔

閉塞感の中にも津村さんらしいユーモアが感じられた。


「十二月の窓辺」

苦しすぎた。

主人公ツガワはずっと職場でひどいパワハラを受け続けている。

逃げ場をなくしてしまっているから、反論すらできなくて。

同じ職場なら、助けてあげたい!と思ってしまった。

結末へ向かっていく流れは、えっ?えっ!という感想でした。


主人公は全く違うんだけど、十二月の窓辺の後日談がポトスライムの舟のような感じがした。

津村さん、やっぱり独特な感性をお持ちの作家さんです。

「ポトスライムの舟」は続編があるようなので、今読んでいる本の後に読みたいと思います。