三浦しをん著「愛なき世界」。

かなりお久しぶりのしをんさん。


洋食屋の見習い藤丸は、植物学研究者を目指す本村さんに恋をした。

しかし、本村さんはシロイヌナズナの研究に没頭し、恋愛には全く興味を示さない。

本村さんが所属する研究室の面々や藤丸との交流などが描かれる。


文系の私には、本村さんの研究はちんぷんかんぷんでした。

それでもこういうふうに一つの事に寝食忘れるほど没頭し、突きつめていく人達がいる事が、私達の生活を豊かにしているので素晴らしいなと感じました。

そして、こんなにものめりこめる物があるだなんてちょっと羨ましくなりました。


本村さんを理解して愛し続ける事ができるのは、藤丸君しかいないと思うんだけどなぁ。