貫井徳郎著「悪の芽」。
好きな作家さん。
無差別大量殺人の犯人は、最後に自らに火を放ち死んでいった。
その事件の犯人の名前が斎木均と報じられ、小学校時代の同級生だと知り、愕然とする安達。
就職氷河期世代の安達は、努力し運をつかみとり、銀行員として成功していた。
しかし、斎木は事件をおこした時は無職。
斎木は小学5年の頃、いじめにあい不登校となっていた。
もしや自分達がいじめたことが、この事件の根底にあるのではないか?
不安にかられた安達は、斎木がなぜ大量殺人を犯してしまうことになってしまったのかを調べ始める。
順風満帆な人生を送ってきた安達には、斎木のような人間の人生にかかわる事がこれまでなかった。
この事件で斎木を調べていくうちに、自身の想像力の欠如を思い知らされる。
相手の立場にたって想像してみる事、だんだん年齢をかさねるにつれ、少しずつできるようになってきてるかなと思います。
それでも、まだまだ想像の及ばない事、たくさんあります。
一人一人の想像力の欠如が、色んな場面で人を傷付けているのかもしれません。
先が気になり、どんどん読みました。
さすが貫井さん。
ですが、斎木が事件をおこしてしまった原因は、ちょっと納得できないというか、着地点としては弱かったなと感じました。