東直子著「とりつくしま」。
死んでしまった後、生きているモノ以外のなにかにとりつく事ができる。
それぞれこの世に未練を遺した人達が、あるモノにとりつく話。
短編集。
マグカップだったり、マッサージ機だったり、リップクリームだったり…。
せつなかったのは、ロージン(野球などに使う滑り止め)にとりついた母のお話。
まだ14歳の野球をする息子のそばにいたいと、ロージンとなり、活躍を見守るが、粉が無くなるにつれ、最後は消えてしまう。
私なら何に取り付きたいかなぁ。
取り付くなら夫の見の周りのモノではなく、絶対に息子なんだけど。
ずっと一緒だと心配ばかりしてしまうし…。
案外難しいですね。
なんだか色々考えてしまった一冊でした。