垣谷美雨著「希望病棟」。
「後悔病棟」の続編になるのかな。
神田川病院に赴任した女医の黒田摩周湖が拾った聴診器は、患者の心の声が聞こえる。
担当している末期癌患者は、児童養護施設で育った桜子と代議士の妻貴子の二人。
治験を受けた二人は快方に向かい、これからの人生について考え始める。
今回も垣谷節炸裂。
現代社会の抱える問題にきりこんでいます。
大学の奨学金制度は、社会人になった時に既に借金を背負っている…地獄の入口のような事が書かれていてゾッとしました。
正社員として就職できれば計画的に返済できるでしょうけど、そうでなければ転がり落ちるしかない。
コロナ禍で、就活は売り手市場から買い手市場へと。
まさに今苦しんでる若者はたくさんいるでしょう。
日本社会の抱える問題は山積みです。
しかし垣谷さんの作品は、最後はスッキリと終わるので読後感は良かったです。