窪美澄著「ははのれんあい」。


長男の智春を出産し、家族仲良く暮らしていた由紀子。

しかし、夫一家が営む仕事が立ち行かなくなり、転職を余儀なくされる。

夫の収入だけではやっていけなくなり、由紀子は智春を保育園に預け働き始める。

ようやく仕事になれはじめたところで、今度は双子を身籠る。

それからは想像を絶するほどの忙しさで、だんだん夫婦の会話もなくなり、距離ができて…。


前半は、由紀子の仕事や育児と家事の大変さに目が回るようでした。

一人の子育てすら大変なのに、3人(しかも双子もいる)も育てながらフルタイム勤務!

私は専業主婦で1人の子育てでしたが、それでもすごく大変だったのに。


しかし、この家族、子供たちはなんにも悪くない。

長男の智春が一番犠牲になってるような気がして、すごく胸が痛かった。

智春は何とか頑張ってそれを乗り越えた。

その辺りの智春の心の動き、ちょっとジーンときました。


家族の形は、そのつど変わっていく…というような言葉があって、それは確かにそうだなと思った。

やっぱり夫婦って、会話が大事ですね。

これくらい分かるだろうと思ってると大間違い。

自分と夫の考え方なんてほぼ違うと思ったほうがいい。

どうせ言っても喧嘩になるからとか、忙しいから…なんて過ごしているうちに、気付けば反対方向に立ってるって感じかな。


窪美澄さん、わりと好きな作家さんですが、まだ未読の本もたくさんあるので、読んでいきたいです。