小池真理子著「夏の吐息」。

六編の短編集。

久しぶりに小池さんの恋愛物が読みたくなった。


特に気に入ったのは、「上海にて」。

かつて愛した男性と、思い出の上海で再会。

あの苦しい時から6年もたつのに、会った瞬間、あの頃の気持ちが蘇る。


「春爛漫」も良かった。

不倫相手の娘から突然呼び出され、ボロクソになじられる。

その時の気持ちってどんなだろう。

情けなさ?

惨めさ?


どれも大人の恋愛物語。

若い頃には決して理解できなかった、答えの出ないその想いが、今ではなんとなく分かるような気がします。