宮本輝著「田園発港行き自転車」。
積読本から。
宮崎へ出張していたはずの父は、滑川駅で突然亡くなった。
なぜそんな場所に父はいたのか?
結局何も分からないまま時は流れ15年後、絵本作家となった娘の真帆は、父の足跡を辿り富山へと向かった。
登場人物が多すぎて、なかなか物語に入り込めなかったけど、後半からは面白くなりどんどん読み進めました。
父の死の真相、絵本作家真帆の元に届いた幼い子供からのファンレター。
色々な人間関係が最後は一つにおさまる感じ。
人は一人では生きていけない。
宮本輝さんの描く人間模様はいつも壮大で、人はみな、知らないうちにたくさんの人に助けられて生きているのだなと思いました。
この小説には、息子と同じ自転車だったり、私も好きなゴッホの星月夜が登場したり、楽しく読めました。
そして読み終わった今、猛烈に富山に行きたい!
旧北陸街道を自転車で走ってみたい!
夜の愛本橋が、ゴッホの星月夜に見えるのか行ってみたい!
スマホで色々検索しながら、富山に住んでいるブロ友さんは、こんなに素晴らしいとこに住んでるのだなぁ、と認識しました。

15年くらい前に一時期宮本輝さんにハマって、たくさん読んだのですが、内容を忘れてしまってるし、また少しずつ読み返してみようかと思っています。
今だからこそ、共感できる思いがあるでしょう。
