奥田英朗著「向田理髪店」。

積読本から、久々の奥田英朗さん。


かつては炭鉱で栄えたが、今では高齢化が進む北海道苫沢町。

理髪店を営む向田康彦は、札幌で働く息子が会社を辞めて店を継ぐと言い出し戸惑う。

こんな田舎に未来はない、嫁のきてもない。


こんな過疎の町にも色々な事がおこり、そのたびに町民達は大騒ぎ。

中国からお嫁さんをもらった町民がいたり、映画の撮影が行われたり…。


田舎特有の、隠し事すらできないべったりとした関係に嫌気がさす一方で、だからこそ救われる事もあるのだなと感じました。

田舎出身の私には読みながら頷く場面がたくさんありました。


そして最後は希望の持てる終わり方で、読後感は良かったです。