寺地はるな著「水を縫う」。

寺地さんの本は、これで二冊目です。

ブロ友さんイチオシでもあります。


手芸…特に刺繍が好きな高校生の清澄。

もうすぐ嫁ぐ姉の水青。

離婚し、弱音も吐かずに働く母。

そしていつも優しく見守り、手芸を教えてくれた祖母。

松岡家はこの4人で暮らしている。


子供の頃のトラウマから、フワフワキラキラしたウエディングドレスを拒否する姉の水青に、自分が作ると宣言した清澄だったが、どのデザインも水青は納得しない。

ついに離婚した父に頼る。

いわゆる生活力がなく、どうしようもない父なのに、これまでにない真剣さで水青に似合うドレスをあっという間に作り上げていく。

そしてその美しいドレスに、清澄は刺繍をはじめる。


この本、めちゃくちゃ良かった!

水青の結婚を通して、ぎくしゃくしていた母と息子だったり、父の思いだったりが、少しずつ変化をみせ、そういったみんなの気持ちが、ドレスの刺繍へと縫い込まれていくような感じ。


父の思い

『流れる水は淀まない。常に動き続けている。生きていくあいだにいろいろあるだろうけど、動き続けてほしい。流れる水であってほしい。』


刺繍が完成したら、私まで泣けました。

みんな幸せになってほしい。