垣谷美雨著「避難所」。
垣谷さんの過去の著書は未読があるので、今年全部読むのが目標。

地震により、避難所に身を寄せることになった3人の女性を通して描かれた作品。
椿原福子は、働きもせずギャンブルばかりする夫が、死んでいるはずと思い込んでいた。
シングルマザーの山野渚は、母と自営の店をなくした。
漆山遠乃は、夫を亡くし、乳飲み子を抱え、舅と義兄の耐え難い圧力にほとほと疲れていた。

それぞれに悩みを抱えているが、震災のせいではなく、震災で問題が浮き彫りになってしまったのだと気付く。
避難所での暮らしは、初めは、生きてるだけで充分だとみんなが思っていたが、長期化するにつれ、様々な問題がおきてくる。
こんな時なのに、窃盗や下着ドロボーや強姦まがいのこともおきる。

垣谷さん、おそらく取材もたくさんされたと思うので、実際に起こったことや、避難所での問題点は現実味をおびていました。
特に田舎は、間違っていると思っても、今後もずっとここで暮らしていく事を思うと、なかなか言えない…これは田舎出身の私にはよく分かります。
最近はSNSなどを利用すれば、注目をむけるきっかけになって、避難所の問題などは解決できるのかな?という気もします。

最後は、上手くいきすぎた感はありましたが、希望のもてる終わり方でした。

 「女たちの避難所」へ改題されているようです。