小野寺史宜著「まち」。

幼い頃に火事で両親を亡くした瞬一は、祖父に育てられた。
高校卒業と同時に祖父から東京へ出るように言われる。
東京に出て、よその世界を知れ。知って、人と交われ…と。
最初はコンビニ、そして引っ越し屋でのバイト。
アパートの住人や大家さん、バイト先でできた友人などとの交流が描かれる。

一見平和そうにみえる人々だけど、それぞれに抱えているものがある。
悲しいこともあるけど、この小説からは優しさが伝わってきた。
主人公の瞬一の未来に希望がもてる終わり方だった。

前に読んだ「ひと」の舞台となったお店も出てきたのが嬉しかった。
「ひと」を読んだ時にも思ったけど、世の中って捨てたもんじゃないなぁ。