桐野夏生著「とめどなく囁く」。
久しぶりの桐野さん。
この作品、朝刊に連載されていて、何日か読んでいたけど断念。
一気に読みたい派です。

主人公早樹は41歳。
歳の離れた資産家克典と再婚し、落ち着いた暮らしをしている。
かつて早樹には庸介という夫がいた。
庸介は海難事故で行方不明。
亡くなってしまったのか、どこかで生きているのか…。
7年待って死亡認定を受けた。

穏やかな暮らしを始めた早樹に、庸介の母から連絡がある。
家の近所で庸介を見たと言うのだ。
そして、早樹の実家でも、父が庸介に似た人を見たと言う。
そして公衆電話からの無言電話。
早樹は、庸介のかつての釣り仲間に会い、自分の知らない庸介を確認して回る。
一方、穏やかだった克典との生活にも変化が見られ…。

自分に置き換えてみると、こんな辛い事はないなぁと思いながら一気読みでした。
遺体があがらないから、心のモヤモヤはずっと残る。
死亡認定を受けて、人生やり直そうとしてるのに、そこにまた生きているのでは?となれば心はざわつきます。
結末は、ありえないよ!腹が立つ!虚しい!
こんな感じでした。