伊藤朱里著「きみはだれかのどうでもいい人」。
ブロ友さんが読んでいて気になった本。
初読みの作家さん。

県税事務所で働く4人の女性の視点で描かれた物語。
税金を滞納している世帯へ徴収に出向いたり、面談したりする中沢環は、同期の染川裕未が心を病んで、総務担当になったことで、代わりに異動してきた。
毎日のように滞納者からの常識はずれなクレームに疲弊しきっている。

染川はお局様の堀にびくつきながら雑用をこなす。
そしてパート職員の田邊は、わりとなんでもはっきりと物を言える人。

そんな部署に、精神を病んでいたが、社会復帰する為のプログラムで、バイトとして入ってきた須藤深雪が、この4人をいらつかせる。
何をやらせてもミスばかりで、どうでもいい事を質問したり、電話をとらなかったり…

本書で心に残った言葉。
『傷つきやすい人は苦手。自分が傷ついたという事実にばかりこだわって、その原因や周囲の状況にまるで注意を向けようとしないから』
中沢環のようにバリバリ仕事をして、弱い部分を周囲に見せなくても、家では泣いてるかもしれない、本当は傷ついているかもしれない。
そういう事だよね。
これは同感でした。

この本、かなりブラックな感じでしたが、最後まで飽きずに読めました。