垣谷美雨著「うちの父が運転をやめません」。
最近の高齢者の事故のニュースを見るたびに、雅志は田舎の父を心配していた。
ある時帰省すると、父の車のドアに凹みがある事に気付き、もうそろそろ運転をやめたらどうかと提案するが「わしは死ぬまで運転するつもりだ」と言われてしまう。
それから、田舎の両親が気になり、たびたび帰省するようになった雅志。
田舎ではスーパーも遠く、バスも本数が少ない。
どうしたって車がないと生活が成り立たない。
一方で、帰省するたびに、田舎の生活が自由に感じられ、がんじがらめのサラリーマン生活に嫌気がさしていく自分がいた。
そして移動スーパーの仕事をしている同級生と出会った事で、雅志の人生が変わる。

共働きでろくに向き合ってこなかった息子の伊吹とも、実家の両親を通じて関係性が変わっていき、伊吹も人生が変わる決断をする。

思えば私の実家も田舎で、私が子供の頃は移動スーパーが来ていました。
だけど、その移動スーパーを経営する母体のスーパーが倒産し、なくなってしまい、高齢化の進んだ私の田舎は今本当に困っています。
他人事ではないです。
高齢者だからと免許を返納しても、近所に子供がいて手伝ってくれるのならいいけど、そうでなければ本当に不便ですね。
難しい課題です。

垣谷さんは今、問題になっている事をユニークに小説にしておられて、本当に面白いなぁと思います。
ちなみに「老後の資金がありません」は天海祐希さん主演で映画化されます。
天海さん、ぴったりのキャスティングですねほっこり