古市憲寿著「平成くん、さようなら」。
著者は社会学者でテレビでもよく見かけますね。
数年前に本書が芥川賞にノミネートされ、気になったので図書館へ予約していたのがやっと回ってきました。

本書は恋人の愛ちゃん目線で語られる。
愛は漫画家だった父が残した著作物の管理をしている。
恋人は平成(ひとなり)くん。
大学の卒論が注目を浴び、いつの間にか文化人となっていた。
ある時、平成くんから安楽死を考えていると打ち明けられる。
仕事もうまくいっていて、収入もたくさんある、今が一番死ぬのにいい時期なのではないか。

二人は同棲しているけど、いわゆる体の関係がない。
平成くんがそれを好きではないから。
そんな関係でも、愛は平成くんに考えなおしてほしいと、実際に安楽死の取材に出掛けたりするのだが、平成くんの気持ちは変わらない。
だが、ある時、平成くんが安楽死を望んだ本当の理由が明らかになる。
それは、愛と体の関係がなかった事にも結び付く理由。
この理由は、私にはすごく共感できる部分でもありました。
安楽死はあっていいし、私も利用したいと思う。

とても読みやすくてすらすらと読めました。
でも最後の3ページでやられました。
すごくせつなかった。