坂井希久子著「妻の終活」。
ブロ友さんおすすめ、他の読書好きさんのブログでもたびたび目にしていたので読んでみた。
70歳の廉太郎は、大学新卒から勤めてきた菓子メーカーで、嘱託として働いていた。
ある日、妻の杏子から病院についてきてほしいと頼まれるも断る。
だが、杏子は余命一年のがんだった。
これまで家のことを全て杏子に任せて仕事だけをしてきた廉太郎は、杏子に洗濯や掃除、簡単な料理などを習っていく。
そしていかに自分が自分勝手な生き方をしてきたかに気付く。
この年代の男性たちは亭主関白で、仕事人間。
そういうイメージがあります。
この廉太郎もその通りで読んでいてとても腹立たしかった。
よくも長年杏子は耐えたなぁと思います。
心に残った場面は、杏子の容態が急変し入院した時に、それまで気丈にふるまっていたのに「怖い」と泣き出したところ。
廉太郎も「お前を失うのが怖い」と泣く場面。
この廉太郎側の怖いという気持ちは、私も経験したので、分かりすぎてしまい泣いてしまいました。
誰にでも平等に訪れる死。
それがいつなのか分からない。
だからこそ、今を大切に。
そしてエンディングノートはないよりはあった方がいい。
私も少しだけ書きました。
先月息子が帰省した時に、これを書いてるからねと見せたら、何かあった時にとっても困るから助かるよ」と言っていました。
本書を読んで、いざという時を想定して、覚悟だけはもっていたいと思いました。