凪良ゆう著「流浪の月」。
先日、図書券をいただいたので、図書館だとなかなか手元にこないので購入した一冊。
父と母がいなくなり、伯母に引き取られた小学生の更紗。
だけどそこは地獄だった。
変わった子という風に見られ、自分を守るために、必死で普通になろうと自分を圧し殺して生活していた。
そんな時、公園で文と出会う。
家に帰りたくない更紗は文のアパートへついて行く。
久しぶりの心からの開放感にひたる更紗。
ゆったりと流れていく幸せな時間。
だけど、ある日突然終わりを告げる。
そして15年後。
再び更紗と文は出会ってしまう。
報道されている事実と真実は違っていて、二人は本当に互いを必要としていた。
それなのに、どこまでも追いかけきてネットにさらされてしまう。
たのむからそっとしておいてほしい。
本当のことは、二人にしか分からないのだから…
祈るような気持ちで、あっという間に読みおえた。
悲しいと言えば悲しい作品だろうに、読後感はじんわりと心が暖かくなるような不思議な感じ。
二人のゆるっとした柔らかな雰囲気がとてもよかった。
こんな作風は好きなので、他の作品も読んでみたい。