森沢明夫著「水曜日の手紙」。
ここのところ重めの小説が続いたので、久しぶりの森沢ワールドです照れ

水曜日の出来事を書いて、水曜日郵便局へ送ると、見知らぬ誰かの水曜日の手紙が届く。
実際に熊本県のつなぎ美術館や、宮城県の鮫ヶ浦水曜日郵便局で行われたプロジェクトをモチーフに描かれています。

自営業を営む家に嫁いだ直美は、家計の足しにパートをしている。
同じ敷地に義父母もすんでいて、家業は経営状態が悪く、子供たちも思春期を迎え、ろくすっぽ口を利かない。
そんなときに、久しぶりに高校の同級生伊織と会う。
高級住宅街にすみ、好きなことを仕事にして優雅な生活をおくる彼女に激しく嫉妬する。
伊織から何をアドバイスされても、全てがしゃくにさわり、棘のある言葉で傷付けてしまう。

そんな水曜日の夜に、伊織から聞いた水曜日郵便局の事を思い出し、書いてみることにする。
そうして届いた見知らぬ誰かの水曜日の手紙ですこしずつ毎日が変わっていく。

本当はこうありたい、こうして生きていきたいと思いながら、なかなか決心がつかずに、今の状態を正当化する為にできない理由を並べる。
これは誰しも心当たりがあると思います。
実際私もそういうとこ、あるかなぁ。

久しぶりの森沢ワールド、みんな優しい人ばっかり。
癒されました。