内館牧子著「終わった人」。
主人公の田代壮介は、東大から大手銀行へ就職し、出世コースを走っていたが、ある時子会社へ出向させられ、定年を迎える。
毎日が暇で暇で仕方ないが、自分はそこいらにいる老人とは違うんだと、プライドが邪魔をして、なかなか一歩踏み出せない。
なんとかジムに通い出す壮介だが、ある人物との出会いが、安定していた老後を大きく狂わす。
この作品は映画化されていて、見ていないけど舘ひろしさんが主人公役をされたようです。
読みながら舘ひろしさんの顔が離れませんでした。
華麗なる経歴の壮介が、そこらの老人と一緒にされるのを嫌がったりするところは笑えます。
作者があとがきに「若い頃に秀才であろうとなかろうと、美人であろうとなかろうと、一流企業に勤務しようとしまいと、人間の着地点って大差ない」と書いてあり、全くその通りだなぁと感じました。
最後まで楽しく読めました。