春口裕子著「行方」。
初読みの作家さんです。

ある日のこと、パート先の思わぬ残業で幼稚園のお迎えが遅れてしまった妙子。
いつもとは違うお友達の母親が、どうしても一緒に遊ばせたいからと、半ば強引に妙子の娘琴美を連れて帰っていた。
遊んでいた公園で琴美は忽然と姿を消す。

それから22年後、とあるペンションを営む誠司と楓親子の間に、あることがきっかけとなり、不穏な空気が流れていた。
父誠司の秘密とは?

私の息子も幼い頃に何度か迷子になったことがあります。
長くても30分くらいで見つかったけど、それでもその時間はとても長く感じられ、不安でたまりませんでした。
読みながら妙子の気持ちがとても辛かったです。
少し読めば、ある程度分かってしまう内容でしたが、登場人物の心理描写がうまくて、つい先を急いで読んでしまいました。

結末は、これでよかったんだと思いますが、一番可愛い時期を育てられなかった両親の気持ちを思うとやりきれませんでした。