平野啓一郎著「マチネの終わりに」
作者は高校までを北九州で過ごしています。
彼の作品を読むのは本書で2作目ですが、登場人物が九州の出身だったり、読みながらうれしくなります。
また、彼は若くして芥川賞を受賞しています。

クラシックギタリストの蒔野と海外の通信社に勤務する洋子は、お互いに一目ぼれをします。
だけど、洋子にはすでに婚約者がいました。
それでも、お互い強く惹かれあってしまい、洋子は一旦は婚約解消をし、蒔野と生きていく決意をします。
その決意をもって、いよいよ日本で会えるというその時に、運命のいたずらがおこってしまいます。

読みながらとにかく、イライラしました。
本気で読むのをやめようかというくらい(笑)
でも、きっとこれが40代の恋愛なのかもしれません。
自分の気持ちばかり先走ってしまう若い頃の恋愛とは違い、相手の今置かれている状況や、気持ちを慮ってしまうがための、すれ違い。

ラストに近づくにつれ、何とも言えない気持ちになりました。
そして、今後の二人はどうなってしまうのか、気になる終わり方でもありました。