柚木麻子著「その手をにぎりたい」
家具会社に勤めていた青子は、仕事を辞め、田舎へ帰ることになる。
最後に、勤め先の社長が、銀座「すし静」へ連れて行ってくれる。
そこは、座るだけで、3万円はする高級寿司屋。
若手職人の一ノ瀬が握った寿司を、彼の手からそのまま受け取って口に運ぶ。
今まで食べたことのない美味しさ。そして、一ノ瀬の手のひらの感触。
青子は、またこのお店で一ノ瀬の握ったお寿司を、自分で稼いだお金で食べたいと、田舎には帰らず、不動産会社へ転職することに。
それから10年の間に、青子はお金を稼ぎ、自分のマンションを購入し、「すし静」でも常連となる。
一ノ瀬は結婚し、子供が生まれ、店を任され…
だけども、バブル崩壊とともに、すべてが終わりを迎える。
そうして、青子が田舎へ帰る前に、最後に「すし静」で一ノ瀬に思いのたけをぶつける。
ただひたすらに好きな人の握るお寿司を食べたくて、なりふり構わず突っ走った青子。
すごいなと思いました。
あの時代だからこそ、こういった恋ができたのかもしれない。
なんとなくだけど、気持ちが分かるような気がしました。
読んでいてもどかしかったけれど。
ブロ友さんの今年の感動した本ということで、読んでみました。
柚木さんの本は、やはり面白いです。