垣谷美雨著「七十歳死亡法案、可決」
タイトル通りの法案が可決された。
これにより日本国籍を有する者は、七十歳の誕生日から30日以内に死ななければならない。
数種類の安楽死の方法が用意されており、その中から自由に選べる。
ちなみに、現在七十歳に達しているものは、この法案が施行される二年後に死ぬこととなる。
同居中の寝たきりの姑を一人で介護している東洋子は、二年後には介護から解放されることもあり、なんとか毎日を耐え忍んで生活している。
夫は一切介護を手伝おうとせず、それどころか、早期退職をし、世界一周旅行に友人と行ってしまう。
また、娘は介護から逃れるため、家を出てアパートで暮らすようになる。
息子は大手企業を退職し、引きこもり状態。
そして、姑はあと2年しか生きられないことへの不安や、みんながその死を心待ちにしていると思い、嫁にたいして居丈高にふるまう。
ある日、とうとう東洋子は家出をしてしまう。
それをきっかけにし、家族が変わっていく…というお話でした。
もし本当にこんな法案が可決されたら、どうするのか。
私は70歳で死ぬのも悪くないかなと思いました。
寿命が分かっていれば、計画的に生きられるな~と。
ただし、そうなると私の父や叔母などは、2年後にはいなくなってしまうのだけど。
でも、こういう法律でもないと、本当に大丈夫かと不安になりますよね、日本は…。
この作品はやっぱり小説だし、最後はハッピーエンドで終わったけど、現実はそうもいかないし。
考えさせられました。