ドリアン助川著「あん」
ブロ友のわぐまさんが読んでいて、とても興味があり私も読んでみました。

どら焼き屋さんで働く千太郎のもとに、高齢の女性が自分を雇ってほしいとやってくる。
指が湾曲していたり、左右の形が異なる目だったり、接客はしてもらえないと判断し、一度は断る。
だが、その女性徳江が作ったという「あん」を食べた千太郎は、徳江に来てもらうことにする。
「あん」が美味しくなったことで、店は大繁盛する。
しかし、ある時から客足が減っていき、どら焼き屋のオーナーから千太郎は、徳江の病気について聞かされる。

ハンセン病。
徳江は治っているし、うつることはないが、偏見などから、食べ物を扱うどら焼き屋では、働いてもらうのは難しい。
結局、徳江はやめることになるが、千太郎との絆は続いていく。

一日で読み切ってしまいました。
読みやすい作品ですが、内容は重いです。
私の地元にもハンセン病の療養所があるのですが、昔昔、祖母がその療養所に品物を収めているという知人について行った話をしてくれました。
その中で、なんでもそろっていること、元患者さん同士で所帯をもち、それぞれ暮らされていること。
感染力も低いし、日本ではほとんど患者がいない状況ですが、偏見による差別はなくならないんですね。
とっても悲しいことだと思います。
改めて考えるきっかけになった作品でした。