清水潔著「殺人犯はそこにいる~隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件~」

【桶川ストーカー殺人事件】において、緻密な取材により、警察側の隠蔽などを暴いた方だという認識はありました。
本書は、群馬県と栃木県において発生した5件の幼女殺害・誘拐事件について、取材を進める中、そのうちの1件のみ、すでに事件が解決していることに疑いを持ったことから始まります。

その1件とは、記憶に新しい、菅家利和さんの冤罪事件です。
またしても、警察による強引な自供取り、司法による隠蔽など、心底あきれ果ててしまいました。
読みながら、こんなにも怒りがわいてどうしようもない本なんて、かつてなかったと思います。
清水さんは、取材を進めていく中で、真犯人に見当をつけます。
そして、その情報をしかるべきところへ提供しています。
国会でも議論されたことがあります。
それなのに、なぜ、真犯人は野放しにされているのか?
無実の罪で17年半もとらえられていた菅家さんの気持ち、被害者の遺族の気持ちを思うと、やりきれない気持ちになります。
そうして、真犯人がまたもや同様の事件をおこす可能性だってあるのです。
なぜ、警察は動かないのか?
そこにも、本当にずるい意味が隠されていて、腹立たしさがつのります。

ミスを認めて、改めて真犯人をつかまえてほしい。
そうしないと、また同じミスがおこってしまうと清水さんは叫んでおられます。