村田沙耶香著「コンビニ人間」
芥川賞受賞作品です。

幼いころから、少し変わった子と周囲から見られていた女性の話でした。
大学生になった時から新規オープンしたコンビニでずっとバイトとして働いています。
とにかく周囲から浮いてしまわないように、同年代のコンビニバイト女性のファッションを参考にしたり、話に合わせたりして毎日を過ごしています。
そんな中、新しく入ってきたバイト男性…これもまたかなり異質の存在なのですが、なぜか同居するハメになります。
ですが、男性と同居しているという事実は、実家の妹やコンビニの仲間を安心させます。
やっと普通になれたんだねと。
この男性との同居生活が、なんだかおかしくて、ついつい笑ってしまいました。

普通が何であるのかって難しいです。
個性と個性の集まりの中で、なんとなく似通った人たちが一緒にいて、そこに属さないとおかしいって思われるのでしょうか?
その集まりの中にも、きっと自分を抑え込んでいる人っているような気がします。

私自身も今思えば、小学校低学年まで、これといって親しい友達はいなかったし、それが寂しいとさえ感じませんでした。
例えば、息子が幼稚園の頃も、お迎えに行くと、ママたちがたむろして、雑談を交わしています。
私はどちらかというと、その中に我慢してずっといるよりかは、さっさと帰ってゆっくりしたいという気持ちが強いので、すぐに帰るんですね。
今でもそういう傾向が強いので、一匹狼のようだとよく言われます。
今はもちろん友達はいますが、深く狭く・・・本当に親しい人が数人だけです。

この作品、とても考えさせられました。
きっと悩んでいる人もたくさんいるだろうなって思います。
みんなそれぞれでいいのにな・・・日本だからですよね、みんな一緒でないといけないのは。