姜尚中著「オモニ」
メディアでお馴染みの姜尚中の作品です。
物静かで穏やかな口調の彼に好感を持っていました。
昨年、彼の講演会に行く機会に恵まれました。
テレビのまんまの優しい雰囲気で、これは本を読まないと!と思い、やっとです。

彼のお母さん…オモニは日本で働いていた韓国人のお父さんと見合いで結婚を決められ、海を渡って嫁いできます。
戦時下での苦労と、戦後、朝鮮が北と南に分断され、帰るに帰れなくなり、差別を受けながらも懸命に生きていきます。

熊本で商売を始め、現在は姜尚中氏のお兄様が継がれています。
私も熊本出身なので、作中に出てくる方言や場所など思い浮かべながら読みました。

オモニが亡くなった時の姜尚中の心の叫びが胸に染みます。
「信じたくない、オモニのいない世界など。どうしても信じたくない、そんな世界があることなど…。」

異国で生き抜いたオモニの人生、涙がでました。