うちの旦那さん。
寝言の天才。
寝言というのは、言葉の大半が、モニャモニャムニャムニャ言っているものと
ぱんは思っていたが、うちの旦那と今年の始めに亡くなった母方の伯母は違う。
伯母の伝説の寝言は、母が入院している時に付き添ってくれて、
母のベットの脇で寝ていた時に、朝方近く、突然叫びだしたらしい・・・。
「〇〇ちゃん!(←母の名前)はよぉ(早く)逃げにゃ!!ほらほら!はよぉ~!はよぉ~!」
とやったらしい。
たまたま独り部屋だったから良かったらしいが、
寝ていた母が起きるほど大きな声だったらしい。
翌朝、母が伯母に何の夢を見ていたのかとたずねると、
自分達が熊に襲われて、伯母は木に登って逃げたが、
母が木に登るのが遅れたらしい・・・。
それで、大騒ぎしていたんだそうだ。
さて、うちの旦那の寝言&寝行動は、数々あるが、
その中の伝説物をいくつかご紹介。
<その1>
ある夜、グッスリと寝ていたぱんは、突然、何かに首を羽交い絞め状態にされ、
「なにぃぃぃっ!!これはぁぁっ!!」
って、意識が戻り、その何かを見ると、うちの旦那。
ぱんの首に腕をかけ、羽交い絞め状態にもかかわらず、
グラグラと腕を揺らしている。
ぱっつ~ん!!
と旦那のスキンヘッドのおでこを、叩いて、旦那を起こす。
「何やってんのぉ!!死ぬでしょうがぁ!!」
と一喝入れた後、ブツブツ言いながら、眠気には勝てず再び睡眠状態へ。
翌朝、何の夢を見ていたのかたずねたら、
「アメリカンフットボールのフィールドを、ボールを抱えて走っていた。」
と・・・。
ぱんの頭は、ボールかっ!!
<その2>
ある夜、ふと気が付くと、いつも以上に延々と旦那が独りで、
それもとってもはっきりと何かをしゃべっている。
うちの旦那さん、今の仕事の前は、サンフランシスコのツアーガイドだった。
どうやらその時の夢を見ているようで、バスの乗客に、
自分の自己紹介をしている所だった。
「・・・皆さんに良いお知らせと悪いお知らせがあります。
良いお知らせというのは、私は85年からこのサンフランシスコでガイドをしている
ベテランのガイドということです。
が、しかし、悪いお知らせは、今は、市の交通局で働いていて、もうガイドの仕事は、
やっていないということです!・・・」
この後も、しばらく続いたが、あんたね、ガイドの仕事はやっていないってお客さんの前で
言っちゃったら、元も子もないじゃんって思いながら、笑いをこらえて旦那の横で
しばらく聞き入ってみた。
翌朝、旦那に、こんな事を言っていたよと言っても、この夢に関しては、
全く記憶がないようだった。
都合の悪い夢は、記憶に残らない都合のイイ旦那。
<その3>
これは結婚してすぐの頃だが、とても気持ちよくスヤスヤ眠っていたぱんが、
なんだか訳の解らぬ何の夢を見ているんだかわからないような、怖いような
おどろおどろしい夢を見て、なんだか苦しくて、もがきながら、
「ぷわぁ~~~~っ!!」
てな感じで、目覚めたら、自分の周りの吸気がもの凄く臭い!!
隣の人は、こちらに背を向けて、つまりお尻も向けて、
とんでもない臭いおならを布団の中でしたらしく、
旦那の背に向いて寝ていたぱんは、まともに一撃を食らったらしい・・・。
あの時もがいていた自分の姿、脳裏に焼きついている。
最後のは、寝言ではないが、
うちの旦那と川の字で寝だして、生まれてはじめての経験を
沢山させて頂いている。
修学旅行や、従妹達との雑魚寝で、蹴られた記憶はあっても、
こういう記憶は無い。
今では、特に旦那が寝行動に出る直前に、それを察知するほど
ぱんは鍛錬された。
旦那の手首辺りが、ピクピクと動き始めると、何かを始める予兆なのだ。
大概、こういう予兆が出る時は、旦那は不審者が家の中に入ってくる夢を
見ていて、相手と戦う準備をしたり戦っていたりするらしい。
ぱんは、叩かれては困るので、例の如く、スキンヘッドのおでこを
ピチャピチャと何度も叩いて、旦那を起こし、自分はサッサと眠りに就く。
人間という物は、環境によって色々な能力が研ぎ澄まされるものだと
ぱんは、つくづく感心する。
旦那よ、ありがとう。
ぱんの未知の能力を引き出してくれて。
本当に、ありがとう・・・?
ずっと前に同じ様な事を書いたかも知れないけれど、
またかぁ・・・って思いながら流してね。