自宅台所をガスコンロから電磁調理器(IH)に変えました。
高齢の母が自宅で一人でいる時間は長く、
お茶を飲もうとガスコンロにヤカンをのせてうっかりすることが二度ほどあったので、安全を考慮して12月にIHコンロになりました。
ビルトインの食器洗い機もIHコンロもあっという間に使いこなす母親を感心して眺めています。
機械に強いんです。ビルトインの食器洗い機も難なく使いこなし、新しい洗濯機がきてもブレーカーを交換しても一度説明をきくとすぐに理解して、そして忘れないんです。これには感心します。わたしはすぐに忘れてしまいます。
親子なのに全く違うと感じることは他にもあります。
ものすごく掃除好きなところ、気がついたらすぐにさっとやってしまうところ、意志が強いところ。
これらはすべて、わたしはみごとに正反対なんですね。
ほんとうに不思議。似てほしいところは似ない。そういうもの。
家族を思い、家族のために生きる母親を見ると、なんともいえない気持ちになります。
昨年末に父の墓参に行ったときに、帰り際にふと父のお墓を振り返ると、声が聞こえました。
「これからは家族のために一生懸命に生きなさい」
思わず足が止まりました。
もう一度耳をすますと「そうすればラクに死なせてあげるよ」と聞こえました。
仕事上、横浜のお寺からとんぼ返りで湯河原にもどるのですが、湯河原にもどってからも、「これからは家族のために一生懸命に生きなさい」という言葉がリフレインしていました。
高齢者所帯の我が家はこれからは力を合わせなければ生きていけませんね。
いえそれだけではなく、誰かに協力していただかなければ生きていけないかもしれません。
今のわたしより若くて他界した父の気持ちを知る由もないけれど、きっと家族のことが気がかりだったことでしょう。
1日1日をたいせつに。きょうをせいいっぱいたのしむことにします。小さいことは気にせずに。明日があるからと甘えずに。
まあ、本音を言えば、毎日おいしいものを食べよう、後悔しないように、とそれがイチバンですが。