先日のことになりますが、ずいぶん久しぶりに葉山にある「日影茶屋」に行きました。
ほんとうに久しぶりで、考えてみたら30年以上という時を経ての再訪になりました。
日影茶屋というと思いだすことがあります。
30年以上前の当時、わたしは「モーリスメセゲ」という南フランスのハーバリスト（この表現は正しくないかもしれません）に心酔していました。
モーリスメセゲのドライハーブをブレンドしたお茶がとてもすばらしくて、代替えのないおいしさでした。
それは体調を整えるための処方をしているハーブティーだったのですが、おいしかったんです。
海に浮かんでいるような粋な建物のラマーレ（日影茶屋の系列店）は１階が喫茶で２階がフレンチレストランでした。たぶん、今も、そう。
１階の喫茶店は海に浮かんでいるような素敵な席でお茶をいただくことができました。
そこに「モーリスメセゲのハーブティー」というメニューがありました。
当時は一般的ではなかったんですが、ラマーレにはありました。
波の音を聞きながら、海原をみはらしながら、いただくモーリスメセゲのハーブティーは極上のおいしさでした。
わたしは今もレモングラスをたくさん入れたハーブティーを飲んでいるし、ハーブティーから派生した生のリンゴの皮でつくるアップルティーを飲んでいます。
ラマーレあるいは日影茶屋で過ごした、美しかったともいえるたのしかったひととき、それはまぎれもなくわたしの青春の１ページでした。
時に昭和がなつかしい。