通学路、ですからたいへんな過去のことです。
わずか5席のお店はカウンター席のみで、それはそれは狭い空間です。
お店の場所も地下街の奥の迷路のような場所でした。
メニューは3種類。
サラダスパゲティ、カレースパゲティ、エッグスパゲティ。
のみ。
飲み物はなし。
この3種のスパゲティがとてもおいしかったんです。
優雅さもムードも何もない、立ち食いのような感覚でしたが満足してしあわせになりました。
ここでわたしは、「おいしい」と「しあわせ」とが繋がったんですね。
ふとした瞬間に、あの狭すぎるカウンター5席とカレー、エッグ、サラダスパゲティの匂いを思い出して、あのお店大好きだったなと懐かしんでいます。
いつのまにかサントリーコーナーは無くなってしまったけれど、わたしの中では今も生き生きと生きています。