お正月に雪が降りました。
ここ湯河原に雪が降るのはめずらしいことです。
たよりない動きで落ちてくる雪片を見上げてわたしは、
ふとスティーブジョブスのことを思いました。
じつはお正月に銀座アップルに行こうと思っていましたが、
あまりの寒さに外出を控えることにしました。
風邪をひいたり体調を崩すと仕事に差し支えるので
大事をとることが多くなった昨今です。
ラジオで銀座からの生中継放送を聞いていると
銀座アップルの行列のようすが流れてきました。
たいへんな行列であること、ひどく寒いこと、
それらの情報を聞いて、
やはりきょうは行かない選択で正しかったと思いました。
札幌のアップルストアの行列も画像で見ました。
「八甲田山のようだ」という表現にうなづきました。
倒産寸前の危機にあったアップル社を立て直したのは
スティーブジョブスが指揮を執った
「Think Different」
というコマーシャルからでした。
過去の異端の存在や天才たちがもしコンピューターを使うとしたら
間違いなくアップルを使ったはず。
その自信を社会にアピールするためのコマーシャルでした。
いつもと違う、「雪が降る空」を見上げていると
Think Different
という言葉が浮かんできました。
ほしいものがあれば、
大好きなものがあれば、
人はお正月の雪の中を
何時間でも待つ。
その事実にわたしは深く感心しました。
ラジオの生中継は銀座のアップルに行列している人や
福袋を買った人にインタビューをつづけます。
インタビューを受けたすべての人がとてもハッピーだと
興奮した口調で口々に言っていました。
この「濃いファン(恋ファン）」の存在は
どこからやってくるのかというと
遠く九州や山口県や四国からやってくるのです。
わたしは目が覚めました。
まだまだ、まだまだ、まだまだ・・・・。
わたしはがんばらなくちゃ。
そう思いました。
よいお正月です。
ブレッド＆サーカスでした。