街のイベントスペースで、何かやっていた。小さな机が20個ぐらい置いてあり、そこに1対1で向かい合う人々。正面のひときわ大きなテーブルには行列もできていた。どうやら、易学(?)の専門学校の生徒さんたちが実地学習?として実際街に出て占いをやっているらしい。若い人からご高齢者まで、男女様々な学生さん(?)。20分1,000円で見てくれるということだった。
私はこういうのが好きなので、さっさと列に並んでしまった。特に今悩みを抱えているわけでもない。一緒に考えていただきたい問題もない。ただただ、なにか元気になれる言葉を頂戴したい。あっという間に私の番が回ってきた。
さて、ここで最初にお伝えしておきます。何しろ素人の私は、易学、手相、占い、タロット、四柱推命、最近では紫微斗数?なんて言葉も耳にし、それらのくくりがわかりません。総称して易学、そしてそれを専門となさっている人(これからプロになろうとする人も含めて)を先生とお呼びすることにします。失礼があったらごめんなさい。
先生は、30代くらいの女性の方だった。こういう時、私は先生が質問すること以外は何もしゃべらないようにしている。ヒントは出さない。なんか、意地悪だけど。
生年月日を聞かれ、手を広げた。先生は穏やかにお話を始めた。私から何もしゃべらないのに、言われること、思い当たることばかり。文章を書くことが上手です、とか、子育てにむいていますとか。上手かむいているかは別として、好きだから、納得だった。「生まれた時から運命って決まっているのかな」って思わされた。
「このままの貴女で、生きてください」
と言われ、最後に
「良いかたをみることができて良かったです」
と言われた時は「ちょっと営業?」と思っちゃったけれど。
が、途中、
「30代後半に大きな出来事がありましたね」
と言われた。その雰囲気から、良くないことのように思われた。けれど、一生懸命思い出そうとしても「何もない……」のだ。私は自分の体験の記憶力はいい方だと思ってきたのだけれど。おかしいなぁ?
「ご自身のことだけでなく、周りの大事な方のことなど……。」
「思い当たることないんですけど」
「それならいいんですよ。beachanさんにとって大したことではなく、自然に乗り越えてこられたなら、それは最高なんです」
今日気づきました。もしかして、実母の大病かもって。私が37歳の時に母はくも膜下出血を患い、手術をした。リハビリに耐え、見事に復活したのだ。大きな出来事だった。それを忘れていたとは……。
「おかあちゃんが頑張ったこと、忘れていて、ごめん!」
そして、あの先生にどこかでお会い出来たら、
「先生、おっしゃっていたこと、合ってました。思い当たること、ありました」
って伝えたい。あ、お顔忘れちゃったわ。でも今頃どこかでご活躍なさっているといいな。