幸いにも数人の孫に恵まれた私は、そのたびにお宮参りを経験してきた。おっと、その前に我が子のお宮参りもあったっけ。
長男の時、義母の言われるがままに、行動し、写真館にも行った。夫が身に着けた熨斗目(祝い着)をそのまま長男も使った。長男(孫)を抱き、熨斗目を掛けた義母が中央に堂々と腰かけている家族写真がある。あとから調べて、「お宮参り」では父方の母(祖母)が赤ちゃんを抱く習慣と知った。もちろん、メインは神社でのご祈祷です。
さて、私が祖母となり、神社でお宮参りをすませた後、やっぱり写真館へ行った。今どきの写真館ってすごい。スタッフさんがタンバリンや鈴、ぬいぐるみなどを駆使して、相当数の写真を撮るのだ。連写だよ!生後ひと月なんて言ったら、ほとんど寝ているか、ミルクを飲んでいるか、泣いてるか……。もうね、無理やり起こされている感じ。そこまでしなくても寝ていても泣いていても全部かわいいのに。スタッフさん、汗だくで大きな声を張り上げ、鳴り物を使うの。初めての時はびっくりすると同時に笑っちゃった。あ、もちろん隠れてね。
出来上がった写真、おそらく何十枚もの写真の中から、なんとか目を開けて笑っている(と見られる)写真が選びだされる。お店のガラスケースにも
「生まれてたったひと月で、こんな表情する?」
っていうような赤ちゃんの写真が展示されている。可愛いのは確かなんだけれど、違和感あり……。ほんの一瞬のソレを相当数の中から選んだ感満載!
さて、何か所かの写真館で撮影をしたが、誰が抱っこをして熨斗目を掛けるのか、その写真館によって違う。女性メンバーが全員お着物か、お洋服か、それぞれか、によっても違う気がする。ある写真館では
「赤ちゃんのパパのお母さま、まずこちらの真ん中のお椅子に腰かけてください」
と即座に指示を受けた。そして、パパ方の おばあちゃんが赤ちゃんを抱いて椅子に座り、スタッフさんがお祝い着を掛ける。
ある写真館ではスタッフさんがぐるりと見まわし言葉に詰まるような感じもあった。一瞬の間の後
「では、赤ちゃんのママが中心に座りましょうか」
と言われた。私はこの時、
「あぁ、スタッフさん、若いから、その習慣を知らないのかな?」
と思ったけれど、後からよく考えて、ご存知であっても敢えて今の世の中のやり方に合わせたのだろう、と思った。
パパママどちらの両親にとっても孫であることは変わりない。現在、名字はパパ方を名乗ることが多いけれど、
「私が姑じゃあぁぁ!」
「この子は、ウチの孫じゃ!!」
とばかりに誇らしげに厳かに中央に父方の祖母が座るその姿、見られなくなるんじゃないかな?代わりにママが座る。それが平和!そうして世の中のやり方は変わっていくんだろう。