鉄道が大好きな人たちのことを「鉄オタ」というらしい。その中でも写真に撮るのが好きな「撮り鉄」や乗車専門の「乗り鉄」、音に詳しい「音鉄」など、色々なタイプがあるそうだ。「オタク」という言葉、私はふさわしくない気がするけれど、好きというレベルを超えて、何かに熱中してこだわりを持つ感じが伝わる。

 

 私は、鉄道に詳しくはないが、都内でお気に入りのものがある。それは渋谷と吉祥寺を結ぶ『京王井の頭線』だ。30分ほどで両駅をつないでいる。

 

 その電車は穏やかな街並みを走る。吉祥寺というにぎやかな街を出発して直ぐに見えてくるのは井の頭公園。そしてそこからは、閑静な住宅街だ。落ち着いた優雅な車内がいい。一方、沿線には高校や大学も多い。時間帯によっては制服姿の高校生、ジャージ姿・オシャレな大学生もいっぱいで、活気もある。元気をもらえる感じがする。そして、渋谷の手前では、高級住宅街と呼ばれる場所も通過し、又々若者の溢れる街、渋谷に到着する。なんだか不思議な感じ。

 

 私が1番気に入っているところは車両だ。正面はパステルカラーで、側面にそのグラデーションの付いたラインが2本あるだけなんだけど、色の種類があるのだ。それが、小さい頃に行った遊園地の観覧車を思い出させる。行列が短くなると、自分が何色の観覧車に乗れるのか、数えたりする。小さい頃はピンク色が好きだったから、それに乗れると胸が弾んだ。

 

 吉祥寺駅、はたまた渋谷駅改札の手前で、既に乗客を待っている電車の色がわかる。大人になった今は特に好みはないけれど、

「ああ、今日は緑だ」

とか

「ピンクだ」

とか、勝手にその日のラッキーカラーのように思えてくる。

 

 

こんな風に色違いの電車がラブ

 

 こういう車両って他にあるのかな?全国探せばたくさんあるのかな?私はよく分からないけれど。世の中には、些細なことだけれど、ちょっと観察すると楽しめる事柄がいっぱい落ちている。