義妹は子どもが大好きで、私らの子どもも小さい頃、だいぶ世話になった。彼女は結婚が遅かったので、独身時代に子ども(甥っ子、姪っ子)をいろいろなところに遊びに連れて行ってくれた。近くの公園とかスーパーのレベルじゃない。大型の遊戯施設、観光地、戦隊ヒーローショー、サザエさんの町等々、交通機関を使って、もしくは自分の運転で遠くまで。数え上げたらきりがない。

 

 「安かったから」

と言ってTシャツなどのお洋服もだいぶ買ってもらった。お礼を言うとそのたびに

「いいの、いいの、安かったから、気にしないで」

と安かったことをすごく強調される。ちょっとどうかと思ったけれど有難いことには変わりない。

 

 義妹は、とっても人がいい。なにより優しい。けれど、自分が良かれと思ったこと、相手はどうか、という考えをせず行動しちゃうところがあるように思う。自身の子どももいるが、今でも私たち夫婦の孫にまで、お洋服やらお菓子、おもちゃなどを買ってくれる。

 

 ところが、たまーに

「返してくれる?」

というのが入る。それは、自分が欲しいわけではなく、やっぱりどなたかに使ってほしいから譲りたいということのようだ。

 

 長男長女、お嫁ちゃんから相談が入る。

「もう、ボロボロで捨てた」

とか

「友達の子どもにあげちゃった」

と。そりゃそうです。もらったものを返してなんて想像していないですから。

 

 でもとても世話になった叔母さんに伝えにくいと言う。子ども達に代わって母親(義姉)の私が、連絡する。面倒な時は夫に言ってもらう。

「なんだよ、あいつ、あげたものを返してなんてどうかしてるよ」

と私に言うくせにそこは伝えず、

「友だちにあげちゃったんだって」

なんて返事をしている。

 

 彼女はそれに対して直ぐ納得してくれる。もちろん、怒ったり、不機嫌になったりすることもなく

「そうだよね~。分かった~」

なのだが、今後も要注意だ。

 

 子どもらも感謝はしているが、物をもらう時に、躊躇するようになったみたいだ。お菓子などならいいけれど、おもちゃ、洋服などは危ない。あとから

「返して」

と言われるかもしれないと思ったら壊すことも汚すことも気になって、使えない。それならいらない。かと言って叔母さんに

「本当にもらっていいの?」

も失礼な話だ。

 

 先日は義弟が夫に

「姉ちゃんもしつこいんだよ」

と言っているのを耳にした。イライラした義弟を見たのは初めてだった。どうもやっぱり「あげたものを返して問題」のようだった。義弟は年も離れていて、やはり結婚が遅かったので、私の孫よりも年齢の低い子どもがいる。(私たち夫婦には孫より小さな甥っ子がいるということです)

 

 義妹はやっぱり甥っ子にもちょこちょこプレゼントするらしい。お嫁さんは義姉から物をもらい、あとから

「返してもらえる?」

なんて言われちゃう。うちの場合は、子どもらにとっては血のつながった優しい叔母さんだが、彼女(私にとってやっぱり義妹ですが)にとっては、数年前に

「初めまして」をした義姉だ。問題は余計大きい。

 

 今までも繰り返されてきたのが疑問だ。どうして夫も義弟もはっきり言わないんだろう?

「あげた物は手放したもの、後追いはNG」と。

それなら、私が言えばいいのだろうが。

 

 以前他のことで忠告したことがあった。気になることがあって夫に相談し、彼も

「ホントだよ。ぜひ言ってくれ」

と納得していたので。

 

 「お義姉さんが私のことを考えてくれたと知り、嬉しかった」

と涙を流して感謝されたが、彼女の行動が変わることはなかった。

 

 それ以来、所詮義姉の私は、「家政婦のbeachanは見た」状態で外野から覗くだけにした。ちょっと面白いし。実兄妹弟でもはっきり言えない、実兄妹弟だからこそはっきり言えない、そういうことかな?と思いつつ、これからも家政婦になっちゃおうっと。それにしても人間、いろんなタイプがいるのね。